「潜在精巣」とは、精巣が成長に合わせて陰嚢に降りてこなかった結果、お腹の中や鼠径部(後ろ足の付け根付近)に留まってしまう疾患です。「潜在精巣」は他にも、「停留睾丸」や「陰睾」などの言い方をすることもあります。 潜在精巣は、片側だけ降りてこない場合と両側降りてこない場合があります。
原因
はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝や環境が関係してると言われています。
繁殖能力
両側:繁殖能力はありません。
片側:繁殖能力はありますが、潜在精巣は子供に遺伝するリスクがあるため、繁殖は推奨されません。
治療方法
外科手術で精巣を摘出(去勢手術)します。
潜在精巣では、通常の精巣と比べて腫瘍化する可能性が”13倍“に増加するという報告があります。そのため、早い段階で去勢手術を行うことが推奨されています。
皮下にある場合は皮膚切開
で取ることができますが、お腹の中にある場合は腹腔切開が必要となります。
潜在精巣は、通常の精巣よりも小さいことが多いです。(以下写真参照)
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