犬の混合ワクチンは、感染症を予防するために無毒化または毒性を弱めた病原体(ワクチン)を体内に送り込み、抗体を作ることを指します。これにより、あらかじめウイルスに対抗するための準備をし、感染しても症状を軽くすることができます。日本国内では、犬の混合ワクチン接種はあくまでも任意ですが、以下のポイントを考慮して判断することが重要です。
犬の混合ワクチン接種の種類
一般的に日本で接種される犬の混合ワクチンには、以下の種類があります:
- 5種混合ワクチン:
・犬ジステンパーウイルス
・犬パルボウイルス感染症
・犬アデノウイルス1型(伝染性肝炎)
・犬アデノウイルス2型感染症
・犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 6種混合ワクチン:
・5種混合ワクチンに「犬コロナウイルス感染症」を追加
- 8種混合ワクチン:
・6種混合ワクチンに「犬レプトスピラ症(イクテロヘモラジー、カニコーラ)」を追加
犬の混合ワクチン接種の必要性
・日本国内では、混合ワクチンも狂犬病ワクチンと同様に「毎年接種する」ことが習慣となっています。
・ただし、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインでは、コアワクチン以外のワクチン(ノンコアワクチン)については、必要性に応じて1年に1度接種することが推奨されています。
まとめ
・愛犬の生活環境や体調を考慮し、かかりつけの獣医師に相談して、適切なワクチン接種を行いましょう。 混合ワクチン接種は、愛犬を感染症から守るための重要な手段です。