フィラリアは、肺動脈や心臓に寄生します。多数寄生することで、血流の流れが妨げられ、様々な障害が発生し、放置することで死に至る場合もあります。犬で代表的な病気ですが、最近は猫にもみられる病気と言われています。
以下に、犬と猫におけるフィラリアの症状と対処法を詳しく説明します。
犬のフィラリア初期症状
・感染初期はほとんど無症状で、飼い主さんも異変に気付くことは非常に困難です。
・2~3年経過すると、以下のような症状が表れる場合があります:
・時々咳をする
・呼吸が早くなる
・呼吸が浅くなる
・痩せてくる
・食欲がなくなる
・毛のツヤが悪くなる
・散歩や運動をすると疲れやすくなる
犬のフィラリア末期症状
慢性症状と急性症状の2種類があり、慢性症状の割合が高いです。
・慢性の場合:
・右心の肥大・拡張、内膜炎、三尖弁閉鎖不全などを起こします。
・急性の場合:
・乾性の咳以外の症状はないまま突然発症し、呼吸困難、激しい頻脈、不整脈、貧血、黄疸などが現れます。
猫のフィラリア症状
・猫はフィラリアに感染しても無症状であることが多いですが、以下の症状が現れる場合もあります:
・咳
・喘息
・嘔吐
・食欲がなくなる
・痩せてくる
・呼吸困難
・突然死
フィラリアに感染する確率は、犬では約40%、猫では約10%です。感染しているフィラリアの数や基礎疾患の有無によって変わりますが、適切な治療を受けなければ、フィラリアは確実に心臓や肺にダメージを与え寿命を縮めてしまいます。
フィラリア予防法
- 予防薬の定期的な投与:
・犬や猫にはフィラリア予防薬を定期的に投与しましょう。
・予防薬は毎月または季節ごとに投与されます。動物病院で適切な薬を処方してもらいましょう。
- 蚊対策:
・フィラリアは蚊を介して感染します。蚊の活動が活発な季節には、犬や猫を蚊から守るために以下の対策を取りましょう:
・屋内での蚊の侵入を防ぐために、窓やドアのスクリーンを使用する。
・外出時には蚊よけスプレーを使用する。
・夜間の散歩を避ける。
- 定期的な検査:
・犬や猫は定期的にフィラリアの検査を受けるべきです。感染が早期に発見されれば、適切な治療を行うことができます。
- 適切な環境管理:
・家の周りの蚊の繁殖地を減らすために、水たまりを排水し、花瓶や水入れを清潔に保ちましょう。
これらの予防策を実施することで、愛犬や愛猫をフィラリアから守りましょう。