犬に寄生するノミは、飼い主が知っておくべき重要な対象です。ノミの感染経路や寄生してしまった場合にみられる症状、そして予防法について解説します。
ノミについて
・ノミは体長約2ミリメートルの小さな虫で、左右に薄っぺらい体をしています。
・羽はなく、強大な後ろ足から生み出されるジャンプによって、宿主である犬や猫、ときには人間の足に飛びつきます。
・ノミは宿主以外の動物にもひっついて吸血することができます。そのため、愛犬にノミが寄生した場合、家族である飼い主さんにも被害が及ぶ可能性があります。
ノミの感染経路
・ノミは卵から幼虫になり、さなぎを経て成虫になります。成虫はノミの一生の5%程度の期間です。
・ノミは環境中に生息しており、地面の上や愛犬のお気に入りのクッション、ベッド、カーペットなどにいます。
・感染経路として一番多いのは、地面や草のかげにひそんでいたノミの成虫が、散歩などで通りかかった犬にとびついて寄生する場合です。また、野良猫がノミの卵を持ち込んで愛犬に寄生することもあります。
ノミが寄生すると?
・ノミは針のような口を皮膚に刺して吸血します。犬は刺された箇所にかゆみを感じ、かきむしったりかむようになります。
・ノミが好む寄生箇所は背中・脇の下・下腹・内股などです。湿疹や赤み、傷や脱毛の症状がみられることが多いです。
・ノミの唾液成分によるアレルギーを起こして、全身に皮膚炎症状が出ることもあります。
・対処法は、早めに駆除剤を投与し、家の中も徹底的に掃除することです。
ノミの予防法
・予防薬を定期的に使うことが重要です。動物病院で処方される予防薬は、ノミの駆除ができるタイプのものです。
・通年で予防薬を使うことをお勧めします。
・通常のシャンプーやブラッシングでのお手入れも効果的です。虫除けグッズも併用すると効果的です。 ノミ対策は愛犬の健康を守るために欠かせないものです。早めの対処と予防を心がけましょう!